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November 25, 2007

【感想】橿原交響楽団 第15回定期演奏会

2007年11月18日(日) 13:30  奈良県橿原文化会館・大ホール

ドビュッシー: 小組曲
シューベルト: 交響曲第8番ハ長調「ザ・グレート」

(アンコール)シューベルト: 劇音楽「ロザムンデ」舞踏音楽第2番

指揮: 小西 収

<感想>

気鋭の指揮者、小西収さんのもと、躍動感のある音楽を楽しみました。 これまでの橿響には無かった響きを感じたようにも思いました。

ドビュッシーの小組曲、1曲目の「小舟にて」が始まり、美しく響くアンサンブルにハッとしました。 失礼ですが、橿響からこのような響きが醸し出されてくるとは、ちょっと吃驚。 しかも小西さんの独特の動き、テンポに導かれ、苦手なフランス音楽ながらも上品な昔のディズニー映画を観ているよう。 健康的な明るい響き、流れるアンサンブルがとても素敵でしたし、どの曲もとてもよく纏まって素晴らしく、たっぷりと楽ませてもらいました。 小西さんと橿響、いい組み合わせじゃないでしょうか。

そしてメインのシューベルトのグレート交響曲。 冒頭こそアンサンブルに隙間を感じましたけれど、尻上がりに調子に乗せてゆき、最後は躍動感を持ったダイナミズムの大きな音楽になりました。 小西さん、独特の動きが更に拍車がかかり、フレーズの最後を伸ばしたり、テンポを揺らしたり、緩急つけたりと、9月に聴いたアンサンブル・フロイントを指揮されたグレートも彷彿とさせました。 フロイントでは先鋭的でしたけれど、橿響は時に底力のある暖かな響きで応えて健闘。 堂々とした演奏は立派でした。 大きな拍手を贈りました。

そしてアンコールのロザムンデから舞踏音楽第2番。 この曲ではオーケストラの方々も緊張が取れたのでしょうか、音楽がもっと伸びやかになり、小西さんとともに演奏を楽しんでいらしたのではないでしょうか。 舞踏音楽らしく一緒に踊りたくなるようなワクワク感も受けました。

明るい響きを基調にした心弾む音楽。 今年初めての木枯らしが吹いた寒い1日でしたが、橿響の暖かで熱い音楽が心に残ったいい演奏会でした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20071118.htm

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