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September 02, 2007

【感想】吹田市交響楽団 サマー・コンサート2007

2007年8月26日(日) 15:00  吹田市文化会館メイシアター大ホール

第1部
ラヴェル: 亡き王女のためのパヴァーヌ(+)
デュカス: 魔法使いの弟子(+)
ドビュッシー: 夜想曲 (*1)(+)

第2部:指揮者体験コーナー
グリーグ: 「ペール・ギュント」より「山の魔王の殿堂にて」

第3部
プーランク(フランセ編曲): 小象ババールの物語 (*2)

(アンコール)シャブリエ: 狂詩曲「スペイン」 (*1)

合唱: 千里山コール・ブリーズ (*1)
語り: 平松春生(*2)

指揮: 米山信、新谷武(+)

<感想>

プーランクの「小象ババールの物語」の愛らしく素晴らしい演奏に、このところの疲れも見事に吹っ飛び、楽しませて頂きました。

ナレーションに平松春生さん(大阪音大声楽科卒)を迎えて進行、ナレーションの一部には指揮者の米山信さんの語りも挟み、すっきりと引き締まったオケの響きの中にウィット、ユーモアもちゃんと取り混ぜたエスプリ、とにかく聴いているだけで楽しくて、面白い、気持ちのいい演奏でした。 時間を忘れて楽しませてもらいました。

そして、アンコールのシャブリエの狂詩曲「スペイン」も、金管楽器の煌びやかさ、ダイナミクスも十分にありましたし、千里山コール・ブリーズの女声合唱も加わっての演奏は珍しいですね。 主題の呈示部をハミングしていました。 とにかく尻上がりに調子を乗せて、惹きつけられました。 そして開放的なフィニッシュ。 楽しいサマーコンサートでした。

でもじつは、前半プログラムは午前中のテスト疲れもあって集中力が途切れっぱなし。 あまり印象に残っていません(すみません)。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、オケもちょっとまだエンジンがかかりきっていなかったのかな、キズはありましたけれど、前向きな気持ちのよく出た演奏でした。
「魔法使いの弟子」は、新谷さんの精力的な指揮によって息づいた演奏で、ファゴットがいい響きだったのが印象に残っています。 あとは音の洪水を楽しみました。
そしてドビュッシーの「夜想曲」は、16名の女声合唱を加えたシレーヌが素晴らしかったですね。 気負い込んだところはなく、響きが内包されたタメのある音楽でした。

とにかく休憩時間もぐったりとしていて、いつも楽しみにしている指揮者コーナーも惰性で聴いていた状態でしたが、草津からやってきたという最後のおじさんの熱演。 これで覚醒したかもしれません。

このあと尻上がりに調子に乗って聴かせてもらいました。 終演は時計を見ると5時30分を回っていたでしょうか。 用事があったので慌ててホールを飛び出しましたけれど、明るい気分で帰路につくことができました。 皆さんお疲れさまでした。 そして、ありがとうございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070826.htm

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