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July 16, 2007

【感想】衣笠交響楽団 第15回定期公演

2007年7月15日(日) 14:00  長岡京記念文化会館

ドビュッシー: 交響詩「海」
ラヴェル: ボレロ(*)
ベルリオーズ: 幻想交響曲op.14

(アンコール):不明

指揮: 伊藤和夫、平松久司(*)

<感想>

全員で演奏することが大切、そんな当たり前のことが判ったボレロの演奏に感動しました。 1年に1回、北海道から九州にいたる全国各地のメンバーが集まって年1回の演奏会に臨んでいる衣笠交響楽団。 第15回目となる定期公演に熱い拍手を贈りました。

ボレロを指揮された首席客演指揮者の平松久司さんは、京響ソロ・トランペット奏者より音楽教諭へと転進、現在では吹奏楽連盟の理事長にもなられたとのこと。 衣笠交響楽団のルーツである1988~1992年頃の立命館大学交響楽団のトレーナーだったのでしょうか(想像ですが)、その平松さんの正確な指揮に皆がきちんと寄り添った演奏でした。 各人がソリストになるこのボレロ、良い意味でそれぞれの個性がうまく出ていて、それが一致団結したアンサンブルに昇華されて白熱。 確かに技量は巧いにこしたことはないけれど、技量だけでは味わえない素晴らしい演奏に感動しました。

そしてメイン・プログラムの幻想交響曲。 学生指揮者時代よりこの衣響で毎回指揮されている伊藤和夫さんによる引き締まった解釈、想いも充分にこめて、オーケストラの全員と演じあげた演奏もまた素晴らしいものでした。 オーケストラのソリストについては、こちらの演奏のほうが余裕ありましたね。 そして終楽章のフィナーレ、ここでの高揚感、キリッとしてこちらもまた白熱した素晴らしい盛り上がり。 見事な演奏でした。 欲を言うならば、もう少し高音弦のパワーが欲しかったところですけれど、十二分に感動的な演奏でした。

冒頭のドビュッシーの「海」もこの伊藤さんの指揮。 浮揚感を漂わせて奥行きの感じられる演奏でした。 短い練習期間のせいでしょうが、ややきっちりと慎重に纏めたようにも思えた演奏でしたが、こちらも全員の気持がひとつになっていました。 実はこの曲、あまり得意ではないのですけれど、オーケストラの皆さんの気持によって最後まできちんと聴くことが出来たように思います。 演奏はやっぱり気持ちなのですよね。

会場にはお子さん連れが多く、また親御さんでしょうね、年配の方も多くいらっしゃいました。 関係者では全くないけれど、このような演奏会を15年も続けていらっしゃるとは脱帽です。
ボレロの演奏では、第1ヴァイオリンに未就学と思われるお子さん(椅子に座っても足が床に着いてません)と、小学生(中学生?)と思われる方も参加されていましたね。 このオーケストラがどのように進化してゆくのか、これから先が楽しみ。 明るい気持で演奏会場を後にしました。
皆さんお疲れさまでした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070715.htm

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July 14, 2007

8/1:東京大学音楽部管弦楽団 サマーコンサート2007 京都公演

日時:2007年8月1日(水) 19:00開演(18:30開場)
場所:京都コンサートホール

曲目:メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」序曲
   ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
   フランク/交響曲二短調

指揮:三石精一

入場料:1000円

ホームページ:http://www14.plala.or.jp/b7k-z/index.html

<補足>

毎年夏に演奏旅行をされている東大オケ。
今年の関西での公演は京都で行われます。
何年前かな、奈良公演を聴きましたが、巧いオケですね。

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8/5:天理シティオーケストラ 第7回定期演奏会

日時:2007年8月5日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:天理市民会館やまのべホール

曲目:モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
   ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
   ベートーヴェン/交響曲第7番

独奏:金関 環(vn)

コンサートミストレス:相原 瞳

指揮:安野英之

入場料:一般 1,300円(前売り 1,000円)
    学生   500円(前売り   800円)

ホームページ:http://www.h5.dion.ne.jp/~tco/

<補足>

古典派のプログラムで固めた定期演奏会
のだめ効果もあって第7番もかかりますが、金関さんによるヴァイオリン協奏曲がどのようなアプローチなのか個人的に気になります。

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8/26:吹田市交響楽団 2007年サマーコンサート

日時:2007年8月26日(日) 15:00開演(14:30開場)
場所:吹田市文化会館メイシアター・大ホール

曲目:ラヴェル/亡き王女ためのパヴァーヌ
   ドビュッシー/夜想曲
   デュカス/魔法使いの弟子
   プーランク/子象ババールの物語

指揮:米山 信、新谷 武

入場料:無料

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~suikyo/

<補足>

個人的な夏の恒例行事の一つ吹響のサマーコンサート
今年はフランス音楽プログラムですね。
この前の定期演奏会につづいてプーランクがかかります。
「子象ババールの物語」はナレーション付きみたいです。
ホームページには書いてませんが。

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8/26:オーケストラ・ソノリテ 第13回定期演奏会

日時:2007年8月26日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:いたみホール・大ホール

曲目:メンデルスゾーン/「ルイ・ブラス」序曲
   ベートーベン/ピアノ協奏曲第3番
   シューマン/交響曲第3番「ライン」

ピアノ:アンドレイ・イーメェツ

指揮:髙谷光信

入場料:1,000円

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~sonorite/

<補足>

先着25組50名様が無料招待されるそうです(8/17 Email必着)。
詳細はホームページにて確認してください。
高谷さんのラインも聴きたいけどなぁ・・

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July 08, 2007

【感想】大阪大学交響楽団 第89回定期演奏会

2007年7月7日(土) 14:00  尼崎アルカイックホール

ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
シューベルト: 交響曲第7番ロ短調「未完成」
シューマン: 交響曲第4番ニ短調op.120

指揮: 金洪才

<感想>

オーソドックスながらも活き活きとした響きに満ちたシューマンの交響曲第4番に感動。 素晴らしい演奏でした。 この曲、大好きなだけにハードルも高いのですけれど、楽々とクリアしていました。

何と言って表現したらいいでしょうか、充実したアンサンブル、この言葉しか浮かびません。 金洪才さんの指揮らしく誠実でいて内面は熱い響きに満ちていました。 オーケストラも分奏がとてもしっかりとしていて内声部が充実。 全体として構成感のはっきりとした表現なのに活気に満ちていたと感じたのはこの内声部の充実によるものだと思います。 終演後、ホルンの第3・4番奏者の方が握手して健闘を称え合っていたとおり、タイトなホルンの響きも全体の響きにマッチしていてとても素晴らしかったですね。

これに先だって演奏されたシューベルトの未完成交響曲もまた落着いた表現ながら活気がありました。 シューマンもワーグナーでもそうでしたが、各楽器の響きの当りがとても柔らかく、刺激的な感じがまったくしないのが素晴らしいところです。 演奏全体としても落着いた色彩を感じさせますが、そこはやはり学生オケらしい活きの良さ、底力も勿論あって、金さんのもとで丁寧な演奏として見事に応えていました。 聴き応えのある未完成交響曲でした。

冒頭のワーグナーの楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲も落着いていながらもパワーの内包された若者らしい覇気ある演奏が素敵でした。 弦楽器奏者の方は弓をいっぱいに使っていましたし、金管ファンファーレはオケ全体の響きのトーンに見事にマッチさせた響きを拡散させ、ともに広大な空間をイメージさせるのに充分。 落着いて雄大な演奏ながらキリッと引き締まった表情が印象的でした。

しかしメインのシューマンの交響曲第4番の演奏には敵わないですね。 今年2月には某オケで1841年版による演奏を聴きましたが、こちらはオーソドックスな版ながらも金洪才さんの指揮での熱い演奏。 大きな拍手を贈りましたがアンコールはなし。 確かに、この素晴らしい演奏の後には曲は不要です。 素晴らしい演奏を胸に会場を後にしました。 皆さんお疲れさまでした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070707.htm

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July 07, 2007

【感想】アンサンブル・コスモリバティ 第17回定期演奏会

2007年6月30日(土) 14:00  吹田市文化会館メイシアター中ホール

グリーグ: 組曲「ホルベアの時代から」 Op.40
早川正明: バロック風日本の四季より「夏」
モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調「軍隊」 K.218
シューベルト: 交響曲第5番 変ロ長調 D.485

(アンコール)シューベルト: セレナーデ

独奏: 池川章子

指揮: 木村俊明

<感想>

人生の諸先輩方による味わい深い演奏会を今年も楽しみました。

冒頭の「ホルベアの時代から」はまだ少々手探りな部分も感じましたけれど、誠実なアンサンブルが味わい深く、とくにアリア。 人生の晩秋も感じさせる静けさに心が沁みました。

続く早川正昭作曲の「バロック風日本の四季より『夏』」を個人的には特筆大書しておきたいですね。 昨年の『春』でも感じたのですが、演奏者の皆さんの共感を感じさせる演奏に胸を躍らされ、心洗われました。 気持ちがよくのった豊かなアンサンブルを聴かせた第1楽章「我は海の子」、短調ながら馴染んだメロディを追いかけてうっとりとさせる第2楽章「雨」、そして艶やかなヴァイオリン・ソロも相俟って爽やかな第3楽章「海」と、いずれも日本の夏の風物をさらっと感じさせる素晴らしい演奏でした。 客席からも惜しみない拍手が贈られていました。 来年は『秋』がかかるとのこと、今からもう楽しみにしています。

そしてソリストに池川章子さんを迎えたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番。 プログラムに書かれたとおりの「共奏曲」。 池川さん、先日の枚方フィルではベートーヴェンだったこともあって少々気負いのようなものを感じたのですが、ここでのモーツァルトは美しい響きで歌って素敵。 暖かみを感じさせるふくよかな響きでもありました。 オケもまた指揮者の木村さんのもと、雄弁に奏でて競奏して協奏。 興に乗るのではなく、理知的な感じもさせたモーツァルトをたっぷりと味わいました。

休憩を挟んでメインのシューベルトの交響曲第5番。 こちらは覇気を感じさせる演奏が見事でした。 若い管楽器奏者の方々に刺激されたこともあるのでしょうか。 活きのいい第1楽章、落ちついた色合いの第2楽章、誠実に進めた第3楽章に終楽章では力のこもったフィナーレへと結びつけて幕。 常に低弦がしっかりと鳴り、その上に各パートが乗って響きを合わせた素晴らしい演奏でした。 これは指揮者の木村さんの手腕によるところ大なのでしょうが、演奏しきったオケの皆さんも立派。 演奏もさることながら終演後の皆さんの笑顔もとても爽快でした。

昨年「理詰めで音楽を聴いたり演奏するのとは違う音楽の楽しみを感じた」と書きましたけれど、今年もまったく同じ。 うまく年輪を重ねた方々の素適なアンサンブルを楽しみました。 いくつになっても楽器を演奏して音楽を楽しめる、素晴らしいことだと思います。 元気を頂きました。
有り難うございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070630.htm

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July 01, 2007

【感想】関西大学交響楽団 第30回サマーコンサート

2007年6月27日(水) 19:00  吹田市文化会館メイシアター大ホール

モーツァルト: 歌劇「魔笛」序曲(*)
リスト: 交響詩「前奏曲」(**)
ブラームス: 交響曲第4番ホ短調op.98

(アンコール)ブラームス: ハンガリー舞曲第5番ト短調

指揮: 横山俊充、平尾真江(*,学生)、松本裕太(**,学生)

<感想>

関西大学交響楽団の第30回サマーコンサート、いつもながら若々しさを感じさせる引き締まった演奏会でした。

冒頭のモーツァルトの「魔笛」序曲、今回初指揮となる副指揮者の平尾真江さん、きちっと振っているのに堅苦しさは感じさせず、しっかりとモーツァルトの音楽になっていたのが印象的でした。 小気味良い振りは縦振りが基本でキレの良いのが特徴。 特に下から上に振り上げる所作のキレが良く、音楽に張りがありますね。 演奏後、初々しくこぼれるような笑顔もとても素敵でした。

続いて、正指揮者の松本裕太さんの指揮によるリストの「前奏曲」。 学生らしい真っ直ぐなリストの音楽を楽しみました。 松本さんはちょっと半身に構え、斜めに構えた指揮棒を素早く振り下ろす力強い振りが特徴的。 テンポが遅くなる部分などけっこう難しいと思うのですが、これをしっかりと纏めた手腕は立派です。 そしてスピード上げた全奏でのキレ込みの良さなどは余裕。 手綱を締め抑えを効かせてきりっと引き締まった演奏としていました。

そして休憩を挟み、客演指揮者の横山俊充さんによるブラームスの交響曲第4番。 横山俊充さんって初めて聴かせてもらいましたが、かちっと引き締まった若々しいブラームスを作られていました。 個人的にはもうちょっと哀歓漂わせた演奏が好きなのですけれど、そこは横山さん、若者のオケを率いて安定した演奏を展開。 そしてオケもまたよく頑張っていました。 何より低弦がよく締まっていたのが見事でしたし、ホルンやトロンボーンもいい音色でした。 そしてフィナーレ、オケのメンバーが渾然一体なって響きを合わせて駆け抜け、爽快感ある演奏として纏めました。

とにかく関大オケ、いつも学生指揮を楽しみに伺っています。 今回もまた見事な演奏を楽しませてもらいました。 普通なら安全運転に徹して音楽に生気が失われる場面もあったりするのですけれど、これは大学の持つ気風なのでしょうか、いつも熱気を感じさせる学生指揮者の演奏が素晴らしいのです。 今回も熱気に満ちた会場で熱い演奏会を楽しませてもらいました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070627.htm

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