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February 24, 2007

【感想】オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第11回定期演奏会

2007年2月18日(日) 14:00  八尾プリズムホール

シューマン: 交響曲第4番(1841年初稿版)(*)
ショスタコーヴィッチ: 交響曲第12番「1917年」

(アンコール)マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲

指揮: 松永健司郎(*、団内)、池田俊明(団内)

<感想>

意欲的なプログラムを真摯に熱く集中力高く演奏した素晴らしい演奏会でした。

シューマンの交響曲第4番の1841年初稿版。 キリっとした表情の演奏を楽しみました。
第4楽章の冒頭、こんなにも違うのですね(CDを持ってますが予習してなかったので覚えてなく改めて驚きました)。 しかしそんな楽曲への興味よりも、プログラムにも書いてあるように、ロマン派というよりもベートーヴェンからの「過渡期」と書かれたのが分かるような真摯な演奏を楽しみました。 ちょっと噛んで含めるように感じた場面もありましたけれど、感情に流されず、構成感を大切にした演奏と理解しました。 大きな拍手を贈りました。

ショスタコーヴィッチの交響曲第12番「1917年」。 物凄い集中力を保ったまま最後まで駆け抜けた熱い演奏でした。 感動しました。
冒頭の低弦、艶と張りのある響きに気持ちが篭もっていて、耳を奪われたまま大音量による革命シーンに突入。 一糸乱れぬ見事な演奏に、否応なく巻き込まれてゆきました。 そして第3楽章もまた身を乗り出さざるを得ないような圧倒的な演奏が展開。 第2楽章や終楽章の前半の静かな場面でも全く集中力が途切れることのない入念な演奏です。 そして終楽章エンディングが更に圧倒的。 どこまで凄いんや、と唖然。 最後はシンバルが2組になるのですね。 満身の力をこめたフィナーレに会場から熱い拍手が沸き起こったとても熱い演奏会でした。

このオケを聴くのは1年ぶりでしょうか。 大学オケOBが立ち上げたオケの例に漏れず、平均年齢30歳を越えてからの団員減が悩みのようですが、踏ん張って継続して欲しいと願っています。
団内指揮者でこれほどの演奏が出来るオケなんてありませんもの。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070218.htm

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Comments

ご来場いただきありがとうございました!
指揮者のうちの一人でございます(^^ゞ

今回の演奏会はホンマに「挑戦」だらけでしたが、
このような感想をいただけて、大変うれしく思います。

次回も負けず劣らずの難曲ぞろいですが、
団内指揮者でがんばっていきますので、
どうかあたたかく見守ってくださいませ☆
またのご来場を心からお待ちしております!

Posted by: baterappa | February 25, 2007 01:41 AM

直接指揮者の方からコメントいただけて光栄です。

フォルツァも気になっていたのですが、いろいろとあって伺えず残念でしたけど、変わらず意欲的な演奏(意欲だけじゃなくて技術も)に心踊らされました。
今後も出来るだけ伺いたいと思いますのでよろしくお願いしますm(. .)m

なお最近、団内指揮者で演奏されている団体のことを好きになる傾向が強いようです(吹響、枚方フィル、かぶ響ほか)。 自分達の音楽って感じがするかでしょうか。 これからもフォルツァ楽しみにしています。 では

Posted by: 安田裕隆 | February 25, 2007 08:22 AM

ご無沙汰しております。演奏会聴きに来ていただいていたのですね?ありがとうございました。
低音の金管吹いていた者としては、今回の曲はかなり疲れました。アタッカ・集中力だけじゃなくて、
『ドンだけ吹いても吹き終わりが来ない!』
みたいな、この曲が延々続くのではないか?という恐ろしさと戦いながらの演奏でした。
演奏会終了後は、疲労困憊。。。こんな演奏会久しぶりでした。
それでもやっぱり、クラシック音楽はおもしろいですねぇ~。まだまだ奥が深い。。。

Posted by: NAN | February 27, 2007 01:19 AM

NANさん、コメントありがとうございます。

密かに日本酒大好きのブログも先に拝見させてもらって感想文の参考にさせていただきました。 おつかれさまでした。

関係ありませんが、ワタシ、昨年秋より高知出張があって、そのせいか最近日本酒を主にいただいております。 おかげで顔が丸くなったとか、メタボリックとか言われております (>_<)

なお明日は高知日帰りです。 土佐鶴の新酒が売れ残っていれば・・・と、地元のスーパーを探索するつもりです。 高知も明日を含めてあと2回。 いいところですよ。 ではでは

Posted by: 安田裕隆 | February 27, 2007 08:22 PM

アタイも、年に一度は高知出張がございます。
お酒がおいしくて、魚介類がおいしくて、アタイにはパラダイスです。土佐鶴も良いですが、やっぱ土佐は、酒王『司牡丹』ッスよ!年に一回程度なのが、寂しいところです。では。

Posted by: NAN | February 27, 2007 09:08 PM

安田は NANさんのような美食家じゃなく、ただの酒飲みのオッサンなので、1升1,000円程度の安酒しか飲まないのですが・・・

酒王「司牡丹」いいですね~ 1.8リットルの紙パック「ツカサパック(赤)」を愛飲しております。
赤は本醸造なんすが、高知のスーパーACE ONEで買うと1,280円だったかな。 1升瓶だと100円高くなりますが、それでも安い!!

なお「土佐鶴」も酒王と書かれてますよね。
TV-CMでは、土佐24万石の領主山内家の子孫の方も出ていてますが(「司牡丹」は筆頭家老の深尾氏御用酒屋だそうです)、こちらは1.8リットルのツカサパック(赤)が1,280円。

出張にはリュック持っていって(笑)、この2本を担いで帰ってきます!
これに土佐鶴の新酒があれば手に一升瓶持って・・・酒の買出しというか、アル中まるわかりですわ!!
でもこの新酒、限定生産品なのに1升瓶で1,380円ですからね、お買い得ですよね。 残ってるかな~

Posted by: 安田裕隆 | February 28, 2007 05:38 AM

>限定生産なのに1升瓶で1,380円
それはお安い!っていうか、仕事に行ってるのかお酒の買い出しに行ってるのかわかりませんね。(笑)まぁ、アタイもよく似たモンですが、アタイの場合、高知の現地で飲むことも多いです。
次からは安田氏を見習って『土産酒』を吟味してみようかしら・・・。

Posted by: NAN | February 28, 2007 11:30 PM

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