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January 28, 2007

【LP】ヴァン・エルモン/モテット「燃える怒り」

Rel1530

このヴァン・エルモン、カプリングされているド・クルーとともにネーデルランド楽派とかフランドル楽派というのでしょうね、18世紀のベルギーの作曲家です。 レコードの帯には「バロック宗教音楽の秘曲が、ここに甦る正に貴重なアルバム。」とのコピーがありますが、このレコード以外で、ヴァン・エルモンやド・クルーの名前を聞いた記憶がありません。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/rel1530.htm

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January 27, 2007

【感想】京都フィロムジカ管弦楽団 第20回定期演奏会

2007年1月21日(日) 14:00  京都コンサートホール・大ホール

伊福部昭: 交響譚詩
マーラー: 2部からなる交響曲様式による音詩『巨人』

指揮: 金子健志

<感想>

マーラー、ブルックナーに造詣の深い音楽学者金子健志さんの指揮によるマーラー、学術的な興味もさることながら、魅力的な演奏に感激して帰ってきました。

まずは伊福部昭の「交響譚詩」、土俗的というよりもスマートな演奏といって良かったと思います。 第1譚詩、きちっとしたパワーで制御された音楽が見事でしたし、第2譚詩ではゆったりと進めていますがキリっとした表情。 とにかくオケが巧いんです。 勢いでわっ~と演ってしまうような感じではないですものね。 よく考えて練り込んだという印象を持ちました。 ティムパニの女性奏者が、中央最上段で演奏をキリっと引き締めて、カッコ良かったのもまたとても印象的でした。

そしてマーラーの交響曲第1番・・ではなく、「巨人」と呼ばれていた最後の稿、ハンブルク稿による「2部からなる交響曲様式による音詩『巨人』」。 こちらはとても興味深い演奏でした。

冒頭は聴き手としても緊張してしまいました。 クラリネットで演奏される狩りのファンファーレをホルンが吹きますし、バンダのトランペットも舞台上です。 ああっ、と思いながらの演奏。 この後、いろいろとありましたが、目立ったところでは木管のベルアップ、終楽章でのホルンの起立などもなく、金子さんが意図された純音楽的なアプローチから繰り出されてくる音楽をオケが活写していた、そんな感じでしょうか。
終楽章のコーダでのティムパニ(1組しかありません)、ロールを通常より長くやって、最後にはもの凄い力を込めて叩いたのに吃驚しました。
時に事故もありましたけれど、とても見事な演奏だったと思います。

なおオケの編成は、ヴァイオリンを両翼配置としていましたが、通常第2ヴァイオリンの位置とヴィオラが交代。 低弦は向って右側の通常配置でした。 管楽器もトランペットが中央最上段のティムパニの前。 その向って右側にトロンボーン、ヴィオラ後方にはホルンが7名といった感じで通常的な配置でしょうか。

とにかくこの演奏会、とても密度の濃い演奏会でした。 とても良い経験になりました。 このような経験を与えてくださった皆さんに感謝します。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070121.htm

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January 21, 2007

2月のアマオケコンサート情報

2月に、京阪神などで開催されるアマオケ関連の演奏会について投稿します。

まだまだあると思いますけど、気付いたところで、個人的に興味あるところをピックアップしております。

この他にもありましたら、本家サイトの掲示板やコメントにて投稿をお願いします。こちらにも転載したいと思います。

いざ、出発!!

2/4:宇治シティフィルハーモニー 第49回定期演奏会
2/11:オーケストラ・ソノリテ 第12回定期演奏会
2/11:堺フィルハーモニー交響楽団 スプリングコンサート
2/12:関西学院交響楽団 第108回定期演奏会

2/18:宝塚市交響楽団 ベガ・バレンタイン・ファミリーコンサート
2/18:オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第11回定期演奏会
2/23:神戸女子大学管弦楽団 第3回定期演奏会
2/24:同志社女子大学オペラクラス 第20回音楽学科声楽オペラ公演
2/25:アマチュア・オーケストラ・フェスティバル 2007 in 奈良

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2/4:宇治シティフィルハーモニー 第49回定期演奏会

日時:2007年2月4日(日) 14:00開演
場所:宇治市文化センター大ホール

曲目:ニコライ/歌劇「ウインザーの陽気な女房達」序曲
   モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲
   チャイコフスキー/交響曲第4番

独奏:西村美香(fl)、田中郁子(hp)

指揮:脇坂英夫

入場料:700円

ホームページ:http://www.aaa-www.net/~ucpnow2/

<補足>

宇治市出身あるいは在住の京都市立芸術大学音楽学部卒業生らが発起人になって1982年に発足したアマオケ。
指揮者の脇坂英夫が代表もされているようです。
アマオケでは珍しいモーツァルトのフルート&ハープが魅力的ですね。

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2/11:オーケストラ・ソノリテ 第12回定期演奏会

日時:2007年2月11日(日) 14:00開演
場所:神戸文化ホール中ホール

曲目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」
   チャイコフスキー/幻想序曲「ロミオとジュリエット」
   ブラームス/交響曲第1番

指揮:高 昌帥

入場料:1,000円

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~sonorite/

<補足>

この演奏会に先着25組50名様が無料で招待されるそうです。
2007年1月31日Email必着とのこと。 詳細はホームページにて。

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2/11:堺フィルハーモニー交響楽団 スプリングコンサート

日時:2007年2月11日(日) 14:00開演
場所:ソフィア・堺ホール

曲目:ラヴェル/古風なメヌエット
   メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」
   チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」より抜粋(ナレーション付き)

指揮:井村誠貴

入場料:全席指定 一般券 2,000円(前売1,500円)

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~sakai-ph/

<補足>

井村さんが指揮される演奏会。
堺フィルは、1971年に吹奏楽団として発足し、74年に管弦楽団としての演奏会を開いて以来、南大阪を代表するアマオケとのこと(ホームページより)

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2/12:関西学院交響楽団 第108回定期演奏会

日時:2007年2月12日(祝・月) 18:00開演(17:30開場)
場所:尼崎市総合文化センター アルカイックホール

曲目:リムスキー=コルサコフ/歌劇≪皇帝の花嫁≫序曲 (-*)
   ボロディン/交響曲第2番ロ短調
   プロコフィエフ/交響曲第7番嬰ハ短調

指揮:井村誠貴(客演指揮) 平田將朋(学生-*)

入場料:500円

ホームページ:http://www15.ocn.ne.jp/~kgso/

<補足>

井村さん指揮による演奏会ですが、凝ったプログラミングですね。
プロコフィエフ/交響曲第7番、予習しなくちゃ・・・でも楽しみです。

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2/18:宝塚市交響楽団 ベガ・バレンタイン・ファミリーコンサート

日時:2007年2月18日(日)
    昼の部:14:00開演(13:30開場)※未就学児入場可
    夜の部:17:00開演(16:30開場)※小学生以上
場所:宝塚ベガ・ホール

曲目:スッペ/軽騎兵序曲
   アンダーソン/クラリネットキャンディー
   メンデルスゾーン/結婚行進曲
   グリンカ/ルスランとリュドミラ
   グリーグ/「ペールギュント」より抜粋

指揮:佐々木宏

入場料:[一般]:前売り 700円(当日800円)、友の会 560円
    [中学生以下]:前売り 350円(当日400円)、友の会 280円
    [親子券:一般+中学生以下(各1名)]:1,000円(当日1,100円)友の会 800円
    ※全席自由(お子様がお席を取られる場合は有料)

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~zukakyo/

<補足>

いつも好評なのでしょう塚響ファミリーコンサートは2部構成となってます。
チケットは一般用以外に中学生以下の方用や親子券・前売り券などいろいろとありますね。

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2/18:オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第11回定期演奏会

日時:2007年2月18日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:八尾市文化会館・プリズムホール

曲目:ショスタコーヴィチ/交響曲第12番「1917年」
   シューマン/交響曲第4番(1841年初稿版)

指揮:池田俊明(団内)、松永健司郎(団内)

入場料:1,000円

ホームページ:http://www.e-forza.net/

<補足>

昨年は行けませんでしたが、精力的なプログラミングで活動されている団体。
そして今回もまた凄いプログラム。 特にシューマン、大好きな曲だけに興味津々です。
なお、ホームページより無料招待状がダウンロードできますので、お近くの方は是非。

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2/23:神戸女子大学管弦楽団 第3回定期演奏会

日時:2007年2月23日(金) 18:00開演(17:00開場)
場所:灘区民ホール・マリーホール

曲目:ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」序曲
    JAMES HORNERほか/映画「タイタニック」よりTITANIC
    ドヴォルジャーク/交響曲第9番「新世界より」 (-*)

指揮:川嶋雄介(客演-*)、前田麻里江(学生)、中尾有香(学生)

入場料:無料

ホームページ:http://www.geocities.jp/shinjyooke/

<補足>

阪神学生オーケストラ連盟のチラシの曲目を上記に挙げましたが、ホームページに掲載された曲目は以下です。
 シベリウス/フィンランディア
 映画「ウエスト・サイド・ストーリー」よりWEST SIDE STORY selection 他
 ドヴォルジャーク/交響曲第8番
掲載時期から想像するに、チラシが正しいように思います。 どうかな?

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2/24:同志社女子大学オペラクラス 第20回音楽学科声楽オペラ公演

日時:2007年2月25日(日) 14:00開演
場所:同志社女子大学・新島記念講堂

曲目:モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲(日本語上演)

指揮:井村誠貴

入場料:無料

ホームページ:http://www.dwc.doshisha.ac.jp/event/e070224.html

<補足>

いつも質の高いオペラを無料で鑑賞させていただける同志社女子大学オペラクラスの卒業公演。
男声俳優は関西歌劇界の超一流の方が出演、その方たちの胸を借りての堂々とした歌唱・演技は見ごたえあります。
指揮は井村誠貴さん、管弦楽は同志社女子大学有志で、音楽が息づいています。

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2/25:アマチュア・オーケストラ・フェスティバル 2007 in 奈良

日時:2007年2月24日(土) 14:00開演(13:00開場),18:00終演予定
場所:奈良県文化会館・国際ホール

演奏団体・曲目など

(第一部)各団体による演奏
(1)北部地区:奈良交響楽団&奈良女子大学管弦楽団
        指揮:高谷光信
        曲目:ムソルグスキー/はげ山の一夜 原典版
            ラフマニノフ/交響的舞曲

(2)南部地区:橿原交響楽団&奈良県立医科大学アンサンブル部
        指揮:大村亨寛
        曲目:イッポリトフ・イヴァノフ/組曲「コーカサスの風景」

(3)中部地区:天理シティーオーケストラ&天理大学アンサンブル部
        指揮:安野英之
        曲目:ショスタコーヴィチ/交響曲第5番《革命》

(第ニ部)合同演奏
アマオケフェスティバル管弦楽団(参加オケ選抜の巨大オーケストラ)
    指揮:安野英之
    曲目:ショスタコーヴィチ/祝典序曲
       チャイコフスキー/弦楽セレナード~ワルツ
       ムソルグスキー/組曲《展覧会の絵》
             ~バーバ・ヤーガの小屋&キエフの大門

入場料:前売券1,000円
     当日券1,200円(前売り完売の場合はありません)

ホームページ:http://www.daiichi-mottainai.com/amaoke/amaoke_top.htm

<補足>

奈良県のアマチュアオーケストラ6団体が集まった初めての合同演奏会。
安田もちょっと関わってますので、是非ともお越しください。
2月25日、奈良県文化会館国際ホールが甲子園になる!!

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【感想】ならチェンバーアンサンブル 第72回定期演奏会

2007年1月14日(日) 15:00  なら100年会館・中ホール

カルウォヴィチ: セレナーデ op.2
柿沼 唯: <桜に寄す>
     滝廉太郎のテーマによる尺八、ヴァイオリンと弦楽のためのセレナーデ
(アンコール)虚無僧: 鶴の巣篭り
ドヴォルザーク: セレナーデ ホ長調 op.22

(アンコール)ドヴォルザーク: セレナーデ 第2楽章再演

独奏: 中村明一(尺八)、五十嵐由紀子(vn)

指揮: 今村 能

<感想>

「中欧と日本のセレナーデ」と題された、ならチェンバーの演奏会、今年初めての演奏会を大いに楽しみました。

選曲が凝っていましたが、これは指揮者の今村能さんによるものでしょうね。
まずは中欧のセレナーデとして、ポーランドの作曲家カルウォヴィチによる「セレナーデ」作品2
マーラーの交響曲第2番と同じ時代の作品だそうですが、とても親しみやすく、中欧のルロイ・アンダーソンみたいな軽やかさがとても素適な曲でした。
演奏もさすがプロ奏者によるアンサンブル、悪ろうはずがありません。 ならチェンバーらしい纏まりの良さ、特に中低弦がしっかりと響いてきて気持ちよかったですね。 うきうきとしました。

続いて、日本のセレナーデとして、柿沼唯さんが1999年に作曲されたという「<桜に寄す> 滝廉太郎のテーマによる尺八、ヴァイオリンと弦楽のためのセレナーデ」
なんでも日本で2回目の演奏らしく、演奏会によるものとしては初めてだろうとのこと。
独奏者の五十嵐さんと指揮者の今村さんが出てこられ、尺八の中村さん抜きでの演奏が始まり、中村さんが尺八を吹きながらホール後ろから階段を降りて登場。 演奏の最後は、「荒城の月」の伴奏とともに中村さんが退場するというのにも驚きましたが、まず尺八という楽器そのものの魅力に感銘を受けました。
アンコールの曲、虚無僧の「鶴の巣篭り」の解説では、管楽器なのに和音を出していましたし、枯れた響きに力が篭っていて、楽器としての奥深さに目を見張ったしだい。 和楽器は凄いなぁと改めて感心しました。

そして最後は、名曲中の名曲ドヴォルジャークの「セレナーデ」作品22。
気持ちのよく乗ったアンサンブルを存分に楽しませて頂きました。 ここでも中音弦が魅力的。 コントラバスがしっかりと曲を支え、五十嵐さん率いる高音弦も濡れた響きで瑞々しく演奏会を締めました。

いい曲、いい演奏で今年の幕開けが出来て幸せでした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20070114.htm

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January 01, 2007

【感想】甲南大学文化会交響楽団 第46回定期演奏会

2006年12月24日(日) 15:00  兵庫県立芸術文化センター・大ホール

スメタナ: 連作交響詩「我が祖国」より「高い城」(*)
マーラー: 交響曲第1番ニ長調「巨人」

指揮: 高谷光信、松寺 悠(*:学生)

<感想>

緩急をつけたマーラーの巨人、オーケストラの力を存分に引き出して熱い演奏でした。
若手イケメン指揮者の高谷光信さん、醜男からするとちょっとカッコつけすぎじゃないかとも思えなくもありませんが、若者たちのオケを振って更にカッコ良い演奏としていました。

オケは変則対抗配置(第2ヴァイオリンとヴィオラが入れ替わってます)ですが、金管も左右に分けて配したもの。 終楽章ではこれが炸裂しました。 ステージ左に配したホルン軍団、右に配したトランペット・トロンボーン・チューバ軍団の応酬に、中央のティムパニほかパーカッション軍団も加わっての素晴らしい盛り上がり。 ホルンの起立に対抗し、トランペット・トロンボーン・チューバ軍団までも起立したのに驚きました。

しかし、しっかりとしたインパクトを与えてくれるティムパニを始めとするパーカッション軍団が中央で演奏の要となっていたのがとても好ましかったですね。 切れ味の良いティムパニ、輝かしいシンバル、力強い銅鑼、リズミカルな大太鼓にシンバルの打音などなど、いずれもスパっと切れ込んでくるのですけれども、抑制をうまく効かせて突出しません。

しかしそんな派手さだけではなく、あと第3楽章もそうでしたが、テンポを落とすところではしっかりと落とし、柔らかな響きで包み込むようなオーケストラ・サウンド。 高谷さんの指揮にしっかりと応えて見事な演奏でした。

なおこれに先立って演奏された、学生指揮者松寺悠さんによるスメタナの「高い城」。 こちらもエネルギッシュながらもタイトに纏めた演奏でした。 冒頭こそ慎重すぎたかもしれませんが、統率のよくとれた音楽。 松寺さん、時にはちょっとオーバーアクションかな、なんて思ったりもする盛り上げ方でしたけれど、タメをしっかりととり、常に節度をもった指揮が見事でした。

演奏終了後、涙ぐむ演奏者も多くいて、思いっきり頑張った演奏は一生の記念になったと思います。 とても熱い演奏会を楽しみ、1年を終えることができました。 ありがとうございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20061224.htm

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【感想】第13回 天理の第九演奏会

2006年12月23日(祝・日) 16:00  天理市民会館・やまのべホール

<第1部>
モーツァルト: 歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲K.527(*)
J.シュトラウス: 喜歌劇「こうもり」序曲367(*)
<第2部>
ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱つき」op.125
(アンコール):「ふるさと」「蛍の光」

独唱:老田裕子(S)、西村薫(MS)、松本薫平(T)、晴雅彦(Br)
合唱:天理第九合唱団、合唱指導:千葉宗次

管弦楽:<第1部>天理シティーオーケストラ
    <第2部>天理第九管弦楽団

指揮:津田雄二郎、安野英之(*)

<感想>

気持のよく乗った素晴らしい合唱でした。 タイトでよく締まった声が、壁のようにそびえ立った合唱団の席からビンビンと響き渡ってきて、一昨年と同様の感動がまた甦ってきました。

とにかく曖昧さを感じさせない合唱です。 各声部がきちんと聴こえ、かつ響きあっていました。 そして津田雄二郎さんの指揮にも巧く応えたコントロール。 一昨年、第九は「合唱付き」と呼ばれるけれど天理の第九は「合唱」そのもの、と書いた記憶がありますが、今年もまた同じ感想を持ちました。

オーケストラの演奏としては、前3楽章まではどことなく即物的で淡々と進めているような感じではかなったでしょうか。 個人的には、もうちょっとオーケストラを歌わせて欲しいようにも思って聴いていたのですけれど、第4楽章になるとそのようなことはどうでも良くなった、というとオケの方には失礼ですが、そう思ってしまいました。 すみません。
オーケストラのしっかりとした中低弦の響きを芯にして力強い男声合唱が乗り、しゃきっとした女声合唱もまたアルトとソプラノがしっかりと分離してのステレオ効果。 金管楽器が上質な響きで華やぎを加えたクラマックスでは、コントラバスの弓使いのなんと物凄い速さなんでしょう。 熱気が更に高まり、合唱がオーケストラをも包み込んで心が満たされました。

今年は中学1年の長男も同行しての鑑賞となりましたが、その長男もまた、凄かった、と漏らしていましたので、勘違いではないと思います。 熱い感動を覚えました。

なおこれに先立って演奏された安野英之さんの指揮によるモーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲とヨハン・シュトラウス2世による喜歌劇「こうもり」序曲。 どちらも落着いてよく纏まった上質な演奏でした。 弾力に富んだ「ドン・ジョバンニ」、しなやかに歌った「こうもり」、いずれも上品で丁寧に纏めていましたね。 ここでも響きの柔らかなコントラバス、とても印象に残りました。

演奏会のあと、長男と二人で駅前のイルミネーションを見ながらの帰路、振る舞いぜんざいも頂き、温かな気持ちを持って帰路につくことができました。 とても気持ちのいい演奏会でした。 ありがとうございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20061223.htm

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【感想】宝塚市交響楽団 第41回定期演奏会

2006年12月17日(日) 14:00  いたみホール

チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
(アンコール)不明
ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番ホ短調
(アンコール)不明

独奏:山畑 誠(p)

指揮:船曳圭一郎

<感想>

力の入ったショスタコーヴィッチ、交響曲第10番はオーケストラの勝利でした。

ショスタコーヴィッチの代表曲とも言われる交響曲第10番ですが、パンフレットにも書いてあるように、理想と現実、スターリンの死による呪縛からの解放とその混乱による戸惑い、難曲です。 しかし、このとても難しい曲を一丸となって見事に演奏したオーケストラが最後には勝ったのだと確信した素晴らしい演奏でした。

弦楽器も管楽器も打楽器も、皆さんとても上手かったですね。 味わいを感じさせた素晴らしいソロの数々、ここには書ききれません。 というのも実はこの曲のこと(CDはもちろん持っていますが)あまり好きではなかったし、よく覚えていなかったこともあるのですね。 だけれども、この演奏を聴かせてもらい、なんだかこの曲のことをより近くに感じさせてもらったように思います。 復習してみるかな・・・なんて思ってみたりもしています。 とにかく曲はよく知らなくても、素晴らしい演奏は耳にすると分かりますからね。

なおこれに先立って演奏されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、華やかさよりも落ちついたスケールの大きな演奏でした。 歯切れもよく上手かったと思いますが、ちょっと意味不明なのですが、この曲のことを実はあまり好きではないこともあって、この演奏でもそのことを再認識した演奏でした。 とてもきっちりとした演奏だったと思いますし、一般的にはとても上手い演奏だと思うのですが・・・だけどあまり印象に残りませんでした。 すみません。

しかしながら、やはりこの日の演奏はメインのショスタコーヴィッチの交響曲第10番。 個人的にもこの演奏に全ての焦点があたっていましたし、また復習してみたくなるような演奏に出会えたこと、幸せでした。 ありがとうございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20061217.htm

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【感想】大阪市立大学交響楽団 第52回定期演奏会

2006年12月16日(土) 19:00  いずみホール

ウェーバー: 歌劇「魔弾の射手」序曲 (*)
ドビュッシー: 小組曲
シュスタコーヴィッチ: 交響曲第5番ニ短調「革命」op.47

(アンコール)R.アンダーソン: 舞踏会の美女

指揮:井村誠貴、粂 順悟(*:学生)

<感想>

気合の入ったショスタコーヴィッチの交響曲第5番。 圧倒的な演奏でした。

特に、ぐいぐいとオケを引っ張ってゆく井村誠貴さんにオケもよく応えた終楽章が凄かった。 かなり速い速度で駆けだし、そして終結部での打楽器の迫力は凄まじかったですね。 全曲を通じても、常に暗い影が付きまとう曲なのですが、深刻ではあっても、絶望の淵から落とされるようなおどろおどろしさを感じないのは、若々しい情熱のある学生オケだからでしょうね。 井村さんはそんなオケに大きなドラマを与えていたように感じました。
キリリっと引き締まった素晴らしい演奏に会場内も沸きかえり、演奏会終了後、ホールを後にするときでも、あちらこちらより「凄かったなぁ」との声が聞こえてきた熱い演奏でした。

なおこれに先立って演奏されたドビュッシーの「小組曲」。 こちらは暖かな感じがし、とにかく気持ちが明るくなるような演奏を楽しみました。 特に「行進」や「バレエ」など、聴きやすく楽しい演奏だったと思います。 きちんとインパクトを持たせ、聴かせどころを巧く与えてくださるので楽しませてもらえるのでしょうね。 オケもまたとても巧かったのが印象的でした。

また冒頭の学生指揮者である粂順悟さんによるウェーバーの「魔弾の射手」序曲。 しっかりとした構成感をもった演奏を楽しみました。 覇気を感じさせるクライマックス、締まった響きが特徴的でした。 演奏後に袖に下がるとき、背筋をピンと伸ばした姿勢が演奏スタイルも表していたように感じました。

なおアンコールは、R.アンダーソンの「舞踏会の美女」。 井村さんらしい遊び心たっぷりの楽しい演奏で、最後はコントラバスとチェロが楽器を一回転させ、喝采を浴びていました。 厳しい曲のあとの口直しですね。

でもやはりこの演奏会、ショスタコーヴィッチの交響曲第5番にすべての印象を持っていかれたような感じでした。
またこの曲のコンマスの方、4回生なのですね。 何度もお辞儀をし感無量といった表情もまた印象的でした。 4回生の方にはとても素晴らしい思い出になったことでしょう。 見事な演奏に当方も日頃の疲れを忘れ、帰路の足取りが軽くなりました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20061216.htm

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【感想】関西大学交響楽団 第58回定期演奏会

2006年12月15日(金) 19:00  吹田市文化会館メイシアター・大ホール

ブラームス: 大学祝典序曲op.80 (*)
チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」 (**)
チャイコフスキー: 交響曲第5番ホ短調op.64

指揮:竹本泰蔵、大塚佑馬(*:学生)、松本裕太(**:学生)

<感想>

チャイコフスキーの交響曲第5番、熱くてしなやかな素晴らしい演奏でした。

竹本泰蔵さんの指揮のもと、響きの角を綺麗に落として艶のある弦楽器、抑制の効いた管楽器、弾力ある打楽器が一体となった音楽はロマンの香りが漂っていました。第2楽章でのホルンのソロ。 女性奏者による耳当たりの柔らかな響きがきりっと引き締まっていました。 またこれに絡む、やはり女性奏者によるクラリネットも柔らかな音色でしっとりとからんでいて、とても素敵でした。 じつにしなやかで、この演奏の特徴をよく象徴していたと思います。

でもこの演奏全体の主役は弦楽器でしょう。 深く弾力のある中低弦、艶っぽくて伸びのある高音弦が見事でした。 そしてクライマックスでの熱い行進曲もしなやかでかつ艶っぽい響きが渦巻いていました。 全曲を纏めあげたあと、会場から物凄く熱い拍手が沸き起ってホール内に響き渡った素晴らしい演奏でした。 感動しました。

またこれに先立って演奏された学生副指揮者松本裕太さんによる同じくチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」。 この演奏もまたしなやかさと強靭さを併せ持った見事な演奏でした。 クラリネットとファゴットによる深い響きによる開始から、芯のあるしなやかなフィナーレまで、学生指揮者とは思えないほどの余裕をも感じさせる堂々とした演奏に聞き惚れました。

そして冒頭は正指揮者大塚佑馬さんによるブラームスの「大学祝典序曲」。 響きがスマートに引き締まっていて意思のよく通った演奏。 膝を使って軽快に進め、軽くジャンプしながら力を込めてゆく熱く雄大なフィナーレ。 その終結部の熱く響く和音が実に素晴らしいエンディングでした。

会場は2階席でも立ち見も出るほどの超満員。 いつもながら学生オケらしい熱気溢れる演奏会でした。 卒業される4回生の方にとっても良い思い出になったのではないでしょうか。 いい演奏会でした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20061215.htm

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