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November 23, 2005

【感想】橿原交響楽団 第13回定期演奏会

2005年11月20日(日) 13:30  奈良県橿原文化会館・大ホール

ヴェルディ: 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ハイドン: トランペット協奏曲変ホ長調Hob.VIIe:1
ドヴォルザーク: 交響曲第8番ト長調op.88

(アンコール)ドヴォルザーク: スラブ舞曲第8番

独奏: 秋月孝之(tp)

指揮: 朝倉 洋

<感想>

大阪フィルの首席トランペット奏者である秋月さんを迎えたハイドンのトランペット協奏曲が素晴らしかったですね。
秋月さんの艶やかで張りのある響きと演奏に魅了されました。 オケマンらしく終始落ち着いた演奏なのですけどね、ソリストとしての華やかさも充分に感じられました。 またそんなソロに対抗するオケも見事。 軽やかさや躍動感がよく出ていて素晴らしいハイドン・サウンドを聴かせてくれました。 最初から最後まで、演奏を満喫させていただきました。 今回の演奏会、この曲がお目当てで出かけてきたのですけれど、予想を遥かに上回る演奏に大満足しました。
なおこれに先立って演奏された、ヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」序曲、朝倉さんの指揮のもと丁寧に纏められた演奏でした。 弦楽器にやや纏まり感が乏しくなる部分もあるのですけど、それすらも味わいに変えてしまうような感じでしたね。 そして、コーダでは気迫も感じさせ大きく力強く纏めて残響がホールにこだましました。
ただしメインのドヴォルザークの交響曲第8番、さすがに大曲でした。 朝倉さんの手腕を持ってして、端正で誠実に纏めたといった感じだったでしょうか(なんか偉そうだなぁ〜 すみません)。 とにかくこの曲は耳に馴染みが深いうえに、先日の井村さん指揮による京都三大学交響楽団によるドラマティックな演奏が耳に残ってますので、今回の演奏とは対称的ともいえるアプローチ。 すみません、聴きながら頭の中でちょっと比較してしまってました。
でも、曲に奉仕するような誠実な朝倉さんのアプローチ、このオケにはとてもよく合っているように思います。 そして次回もまた朝倉さんとのコンビが続くようですね。 今回のハイドンのトランペット協奏曲、本当に素晴らしい演奏でしたしね、次回更なる成長を期待したいと思いつつ、帰路につきました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20051123.htm

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Comments

TBありがとうございました。
橿響の演奏をこのように温かい目で評価していたけて、
団員の方々も喜んでおられるでしょう。
妻も苦笑しながらもありがたいことだと言っていました。

まだまだ朝倉先生の音楽を表現しきれているとは思えませんが、
先生の優しさに甘えることなくさらに成長していってもらえれば、
聞く側としての楽しみももっと増えて行くでしょうね。

これもご縁かと思いますし、
これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: なおっぺ | November 24, 2005 12:21 AM

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