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August 31, 2005

【感想】オーケストラ・ソノリテ 第9回定期演奏会

2005年8月28日(日) 14:00 いたみホール

ウェーバー: 「オベロン」序曲
シューベルト: 交響曲第8番「未完成」(ベーレンライター版)
ドヴォルザーク: 交響曲第7番

(アンコール)ドヴォルザーク: ユモレスク

指揮: 井村誠貴

<感想>

いつもながらの(いつも以上かも?)井村さんらしい聴き手に訴えかける演奏会でした。
冒頭のウェーバーのオベロン序曲から大きく抑揚をつけたダイナミックな演奏を楽しみました。 冒頭のホルンがいい響きで開始して丁寧に音を紡いだあと、井村さんの左足で踏み込む音の大きさが気合の強さを物語っていましたね。 轟音といってもいいくらいの足音に導かれ、あれよあれよって言う感じの速い音楽が迸り出てきました。 しかもそれを、すっ〜と引き込むように収めて、またダイナミックに盛り上げ、音楽を聴きながらワクワクしどおしでした。
続くシューベルトの「未完成」、後期ロマン派のような感じのする熱い演奏でした。 音楽がうねっていましたね。 この曲、名曲なので耳にすることも多いのですけど、これほどまでに曲の偉大さを伝えるような演奏に接したのは初めてじゃないかしら。 ベーレンライター版だとパンフレットに書いてありましたけど、スコアの違いよりも、指揮者とオケのやる気がバンバンと伝わってきた熱演でした。 十九世紀的とか、大時代的、そんな感じを持たれた方もいらっしゃるかもしれませんけれど、濃い演奏でも躍動感はいつもどおり。 今回の演奏会の中ではこの演奏が一番充実していたのではないでしょうか。 気に入りました。
そしてメインのドヴォルザークの交響曲第7番、こちらもまた未完成と同傾向の熱い演奏でした。 ただし、両端楽章、特に第1楽章にかなりチカラが入っていたようですけど、中間楽章はやや大人しく纏めていたように感じました。 終楽章、低弦も頑張っていましたけど、もう少し数がいたなら(4名でしたものね)粘りも出てきて、より感動的になったかもしれません。 でも拍をズラす部分、あっさりと何事もなかったのように通り過ぎる演奏も多いのですけれど、さすが井村さん、ここで身体を丸めて力を込めてました。 ダイナミックに曲を起伏させて、聴き手に訴えかける熱い演奏を楽しみました。
音楽をたっぷりと堪能したって感じの、いい演奏会でした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20050828.htm

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August 29, 2005

【LP】プレヴィンのRVW/南極交響曲

sra2902

プレヴィンがロンドン交響楽団の首席指揮者だったころに録音したRVWの交響曲全集。 その第1弾がこの南極交響曲でした。 ここでは既に取り上げているとおり、サー・ジョンのロンドン交響曲、交響曲第8番でヴォーン・ウィリアムズ(RVW)の洗礼を受けていたこともあって、この第7番の交響曲にあたる南極交響曲のレコードも欲しかったんです。 ジャケットに漢字で「南極」の文字、見覚えある方も多いのではないでしょうか。 でも当時はレギュラー盤などそうそう買えませんでしたから、大学生になってからかな、中古レコード店で見つけ、喜んで持ち帰ったのがこのレコードです。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/sra2902.htm

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9/11:大阪市民管弦楽団 第63回定期演奏会

日時:2005年9月11日(日) 14:00開演(13:00開場)
会場:ザ・シンフォニーホール

曲目:バーンスタイン/「キャンディード」序曲
   ブリテン/歌劇「ピーター・グライムズ」より「4つの海の間奏曲」
   ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調「田園」

指揮:松岡 究

入場料:S席 2,000円(座席指定)、A席 1,500円(当日指定)

ホームページ:http://www.paw.hi-ho.ne.jp/oshimin-orchesta/

<補足>

長らくご無沙汰してしまっている大阪市民管の定期演奏会、ソノリテの演奏会でチラシを見て初めて気付きました。 すみません。
ところで、大阪市民管では「コンサート会員」の制度があります。
入会金・会費ともに無料で、通常はA席1,500円ですが、優待価格1,000円にて販売されれています。 この制度利用しないテはないですね。 
詳しくはオケのホームページの「コンサート会員」で確認してください。

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August 26, 2005

【感想】吹田市交響楽団 サマーコンサート 2005

2005年8月21日(日) 14:00  吹田市文化会館「メイシアター」大ホール

■第1部
バーンスタイン: ミュージカル「キャンディード」序曲(+)
アンダーソン: ブルータンゴ(*)
ドヴォルザーク: スラブ舞曲第10番ホ短調(*)
マーラー:交響曲第5番第4楽章(*)
ビゼー:組曲「アルルの女」より「ファランドール」(*)(+)
■第2部
Let's Try - あなたも名指揮者!
■第3部
ラヴェル:ラ・ヴァルス(+)

(アンコール)アンダーソン:舞踏会の美女(+)

ダンス: STUDIO DANCE WITH RAY (+)

指揮: 新谷 武、米山 信(*)

<感想>

毎年夏の楽しみにしている吹響のサマコン、今年は1階席に8割近い人が入っていたのではないでしょうか。 僕は今回もまた2階席よりのんびりと楽しませていただきました。
吹響のサマコン、毎年テーマがあって、今年は「ダンス・ダンス・ダンス!」
事前に「今年はダンス・チームが踊るみたいです」と教えてもらってまして、団員の方が踊るのか・・・な〜んて思ってましたけど、ジャスダンス・スタジオ「STUDIO DANCE WITH RAY」の8名の方でした(あたりまえか)。
でも指揮者の米山さんが言われるように、アマオケがダンスと共演することは珍しいことでしょう。 そもそもサマーコンサートという形式、夏の暑い盛りにクーラーの効いたホールで気軽に音楽を楽しむ企画なんて、プロオケでもやっているところは少ないので貴重です。 しかも無料ですからね。 クラシック音楽の垣根をとことんまで下げてくれる有り難い演奏会です。
しかも毎年テーマがあって、クイズ形式だったり、落語家の桂しん吉さんが司会をされた時もありました。 今では有名になった若手ジャズピアニスト・松永貴志さんが現役高校生として出演された年もありましたね。 そして今回はダンスとの共演というわけです。 毎夏の楽しみとして、個人的にはすっかり定着しています。
そして恒例の指揮者コーナー、今年はマイ指揮棒持参で臨まれた方や、電動車椅子で参加された方もいて、お客さんにとっても毎夏のお楽しみという感じを強く持ちました。
ところで、肝心のダンスの付いた音楽ですけど、合っているのかな? なんてちょっと戸惑う場面もありましたけどね。 音楽にダンスがついて楽しみやすくなったと思えたバーンスタインの「キャンディード」序曲、ラ・ヴァルス。 あまり堅苦しいこと言わず、今年もまた楽しませていただきました。 楽しむことが一番です。 ありがとうございました。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20050821.htm

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August 24, 2005

【LP】オーマンディのシューベルト「グレート」

13ac272

オーマンディによるシューベルトのグレート。 こんな演奏あったのか、と思わず買って帰って聴いてみたら、やっぱりオーマンディ/フィラデルフィアやなぁ、と妙に納得した演奏でした。 明るい音色が特徴的で、全ての楽器をよく鳴らした開放的な感じのする演奏。 小細工は一切なし。 噛んで含めるような感じもして、少々くどいと感じる人もいるかもしれませんが、実にあっけらかんとした恰幅の良いグレートですね。 小難しいこと考えずに、音楽を楽しみましょうよ、と語りかけられているみたい。 これはこれで面白い演奏でした。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/13ac272.htm

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August 23, 2005

9/19:尼崎市民交響楽団 第20回定期演奏会

日時:2005年9月19日(祝・月) 14:00開演
会場:尼崎アルカイックホール

曲目:ロッシーニ/「セビリアの理髪師」序曲
   シューベルト/交響曲第8番ロ短調「未完成」D759
   ベルリオーズ/幻想交響曲Op14

指揮:辻 敏治

入場料:1,000円(自由席)

ホームページ:http://homepage3.nifty.com/amakyo/

<補足>

CDGAさんよりご紹介いただいた演奏会情報です。 ありがとうございます。
尼崎市民交響楽団、これまでに聴かせてもらったことはありませんけど、ホームページは見覚えあります。
指揮者の辻さんの経歴を読ませていただくと、福村芳一さんや山田一雄さんのお名前が出てきてます。 ちょうど10歳年上かしら。
福村さんや山田さん、中学生の頃に聴かせていただきました。 懐かしいですね。

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August 19, 2005

9/3:学園前アンサンブル 初秋コンサート

日時:2005年9月3日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場:学園前ホール

曲目:レスピーギ/リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲
   モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番
   グルック/「アウリスのイフゲニア」序曲
   ヴィヴァルディ/合奏協奏曲Op.3-11

独奏:辻 琢音(p)

指揮:辻 俊彦

入場料:無料

ホームページ:なし

<補足>

現/元奈良交響楽団の団員さんが中心になってできた団体とのこと。
その奈良響で、かつて団内指揮者として長年振ってこられた辻さんの指揮で演奏しようということで発足したようです。
ピアニストは指揮者の中2になる息子さんで、今回がデビューなんだそうです。

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August 14, 2005

9/4:関西シティフィルハーモニー交響楽団 第40回記念定期演奏会

日時:2005年9月4日(日) 14:30開演(13:30開場)
会場:ザ・シンフォニーホール

曲目:ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
   ドビュッシー/小組曲
   R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」

指揮:伊藤 翔

入場料:2,000円(座席指定)

ホームページ:http://orchestra.musicinfo.co.jp/~kcpo/

<補足>

昨年の「全国アマチュアオーケストラフェスティバル大阪大会」ではホスト団体を務めた関西シティフィル。 その昔は、関西OB交響楽団として活動され、1994年の創団20周年を機に現在の団名になったそうです。 そして今回は第40回の記念演奏会が開催されます。

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9/11:六甲フィルハーモニー管弦楽団 第20回記念定期演奏会

日時:2005年9月11日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:神戸文化ホール 大ホール

曲目:ブラームス/アルト・ラプソディ
   マーラー/交響曲第2番ハ短調「復活」

独唱:本多厚美(MS)、津幡泰子(S)

合唱:女声合唱団セシリア、男声合唱団コールシャンテ、グリーン・エコー

合唱指揮:森啓一

指揮:藏野 雅彦

入場料:無料

ホームページ:http://rokkophil.gooside.com/

<補足>

マーラーの復活の演奏会が無料です。
この演奏会は「震災10年 神戸からの発信」事業の一環として助成を受けているそうですが、毎回質の高い演奏会を無料で届けて下さる六甲フィルですから聞き逃せません。
なお直接会場に伺えば入場整理券が配布されるそうです。
この大ホール、2,043席あるそうですが、ここで演奏している神戸市民交響楽団の演奏会では満員御礼となって人が入りすぎ、消防署からクレームが付く事もしばしばあると聞きました。
神戸のクラシック音楽ファンの人口は多いですからね、早めに行ったほうがいいかもしれませんよ。

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9/10:アンサンブルPCS 第1回演奏会

日時:2005年9月10日(土) 18:30開演(18:00開場)
会場:西宮市プレラホール

曲目:ドヴォルザーク(ヴァルター編)/弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」(木管五重奏編曲版)
   ハイドン(ペリー編)/木管五重奏のためのディベルティメント 変ロ長調
   ベートーヴェン/フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナーデ ニ長調 op.25
   ブラームス/2つの歌 op.91(メゾ・ソプラノ、ファゴットとピアノ) ほか

入場料:無料

ホームページ:http://www.geocities.jp/ensemble_pcs/

<補足>

アンアンブルPCSと書いて、アンサンブル・ピクスと呼ぶそうです。
昨年10月に木管五重奏団として発足した団体で、大阪を中心として活動している室内合奏団の第1回演奏会です。 どんな演奏を聴かせてくれるのでしょう。

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9/18:紫苑交響楽団 第7回定期演奏会

日時:2005年9月18日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:京都府長岡京記念文化会館

曲目:ボロディン/交響詩『中央アジアの草原にて』
   ブラームス/セレナーデ第2番
   シベリウス/交響曲第5番

指揮:井村 誠貴

入場料:500円

ホームページ:http://www.page.sannet.ne.jp/tomikei/shion/

<補足>

井村さんが指揮される演奏会、しかもシベリウスの第5番ですか・・・これは聞き逃せません。
そもそもオペラ指揮である井村さん、シベリウスのこの曲をどう料理するかが個人的には聞き物だと思っています。 はてさて・・・結果は当日、ホールで確かめましょう。

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9/18:アンサンブル・フォルツァ サマーコンサート2005

日時:2005年9月18日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:豊中市民会館 大ホール

曲目:ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー(フォルツァ・オリジナルバージョン)
   コープランド/エル・サロン・メヒコ
   エルガー/弦楽セレナーデ
   ロッシーニ/歌劇「どろぼうかささぎ」序曲

ピアノ独唱:阿部 篤志
ベース:一本 茂樹
サックス・クラリネット:大下 和人
パーカッション:東 佳樹

指揮:高島 謙

入場料:1,000円(全席自由)

ホームページ:http://www.e-forza.net/

<補足>

フォルツァのサマーコンサート、今年は9月にあるんですね。
オリジナル・バージョンのラプソディ・イン・ブルーなんて、いつもながら気合入っていますよね。
大阪市立大学管弦楽団のOBが主体のオケですけど、現在様々な大学出身の人達が集まって現役の大学生も参加しているそうです。 平均年齢も20代後半と若いからでしょうね。

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9/24:アンサンブル70s 第2回定期演奏会

日時:2005年9月24日(土) 14:30開演(14:00開場)
会場:みつなかホール

曲目:ヘンデル/合奏協奏曲作品6より第1番ト長調
   ボッケリーニ/チェロ協奏曲変ロ長調
   グリーグ/組曲ホルベアの時代から
   ブリテン/シンプルシンフォニー

チェロ:松江雄二

指揮:松江雄二

入場料:1,000円

ホームページ:http://homepage3.nifty.com/canon/ensemble70s/

<補足>

アンサンブル70s(セブンティーズ)は、1970年代に大阪大学交響楽団に所属した仲間が中心となって1997年秋に弦楽アンサンブルとして活動を開始されたとのこと。
アマチュアのアンサンブルの発表の場であるアマチュア室内楽フェスティバル出演を目指した活動を続けられ、緻密でレベルの高いアンサンブルを目標にされているそうです。
2002年9月以来、3年ぶりの自主公演となります。

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9/24:オーケストラ・ノインテ 第7回定期演奏会

日時:2005年9月24日(土) 18:30開演(18:00開場)
会場:伊丹アイフォニックホール

曲目:シベリウス/交響曲第1番 ほか

指揮:金子正樹(常任)

入場料:500円

ホームページ:http://www.geocities.jp/neunte2002/

<補足>

曲目は、あとチャイコフスキーのピアノ協奏曲があったと思いますけど、ちょっと確認できませんでした。
「Neunte」とは、ドイツ語で「第九」を意味する言葉だそうで、第九演奏会を開催したあといったんは解散したものの、「もう一度楽しく熱い音楽をやりたい!」との仲間が集まって演奏会を続けられているそうです。

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9/25:芦屋交響楽団 第64回定期演奏会

日時:2005年9月25日(日) 16:00開演(15:00開場)
会場:ザ・シンフォニーホール

曲目:サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より”バッカナール”
   ヴェルディ/歌劇「アイーダ」より”バレエ音楽”
   ラヴェル/スペイン狂詩曲
   リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」作品35

指揮:松尾葉子

入場料:2,000円(当日座席指定)

ホームページ:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/makino/aso/

<補足>

関西社会人アマオケの雄、芦響こと芦屋交響楽団の定期演奏会。
もう多くを述べることは不要ですね。 
アマオケは下手だからなぁ・・・などと言っている人を黙って連れて行きましょう。

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August 13, 2005

【LP】クルト・レーデル バッハ演奏会

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このところ暑いでしょ、それに身体も元気ないこともあって、「ゆるり」という言葉を気に入って使っています。 「ゆるり」とやりましょう・・・てな感じですね。 でも、ちょっと言い方を変えて「ゆるい」にすると・・・ニュアンスが違ってきます。 とくに音楽では「ゆるい」というと、惰性で流すような、良い意味ではなくなってしまいますね。 でも、このクルト・レーデルのバッハ演奏会のアルバム。 音楽は決して「ゆるい」ものではありませんけど、気持ちを「ゆるり」としてくれるアルバムです。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/re1051re.htm

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【感想】天理シティーオーケストラ 第5回定期演奏会

2005年8月7日(日) 14:00  天理市民会館

ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(ベーレンライター版)
ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」(ノヴァーク版第2稿)

(アンコール):ヨハン・シュトラウス2世: ピチカート・ポルカ
(アンコール):ヨハン・シュトラウス: ラデツキー行進曲

ゲスト・コンサートマスター: 金関 環

指揮: 安野英之

<感想>

チラシに「ドイツ2大交響曲の饗宴」と題されたとおり、ちょっと(かなり)重いプログラムの演奏会でしたが、「運命」と「ロマンティック」とも、いずれも雰囲気に流れることが皆無で丹念に響かせ合い、かつメリハリをつけた躍動的な素晴らしい音楽でした。 演奏会を堪能しました。

まず、ベーレンライター版を使った「運命」。 やや軽快に曲を進めながらも、カチッと響きを絞り込んで端正に纏めていたのが特徴的でした。 何より音楽に推進力があるのが素晴らしいですね。 そしてそれが最後まで途切れることがありません。 ちょっと軽い感じはするものの聴き応えは十分、そんな感じで、最近のベートーヴェン演奏の範といった感じかもしれません。 また会場からの反応もよく、この演奏によって「運命」を最後まで聴かれた方も多かったのではないでしょうか。

続いて、版の違いなど分かっていないのですがノヴァーク版第2稿による「ロマンティック」。 響きを抑え込んだ弦のトレモロに、ホルンのソロが実に素晴らしかった冒頭から惹き込まれました。 よく言われる例えのように、霧のかかった森の中から響いてくるような感じ。 これに続く木管アンサンブルもまた綺麗で、各奏者の頭が同じように縦に揺れてきちんとリズムを合わせた音楽で引き継ぎます。 そして、厳かでかつ底力を感じさせる金管ファンファーレの迫力も見事。 コントロールが行き渡った演奏から耳を離すことが出来ませんでした。 そして最後の最後まで雰囲気で曲を流すことなどなく、金管を咆哮させるときでも、指揮者の安野さんはまるで祈りを捧げるかのようにゆったりと振っていたのも印象的。 壮大な曲なのですが、細心の配慮を持って響かせ、その緻密な響きを丹念に組み合わせ、構築された充実したアンサンブル。 美しいロマンティックの演奏を堪能しました。

ただ、演奏終了後の会場からの拍手の反応がちょっと鈍かったのは、初めて「ロマンティック」を聴かれた方が多かったからでしょうね。 繰り返しが多くあって長大な第1楽章で参ったうえに、第2楽章で沈没された方も多かったようです。 でもオケの集中力は全く途切れることのない見事な演奏でした。 最後の最後まで楽しませていただきました。

そして次回、今度はラヴェルなどオール・フランス・プログラムに挑戦される天理シティオケ。 ますます目(耳)が離せません。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20050807.htm

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August 06, 2005

【LP】カラヤンのシベリウス交響曲第6、7番

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こう暑いとなると涼しげな音楽が欲しくなり、出してきたのがこのシベリウスの交響曲第6、7番。 シベリウスの交響曲についても、まったくもって良い聞き手とは言えなくて、特に第4番以降は苦手といってもいいのですけれど、カラヤンの聴かせ上手な指揮にも支えられたこの盤は別格かな。 ベルリン・フィルの磨きぬかれたサウンドが時には煌くようにもなるし、機動力を持ってどっと押し寄せてもくる。 カラヤンとベルリン・フィルのコンビでしか成し得ないような緻密で豊穣な響きの演奏が冴え渡っています。 純音楽的に楽しめる1枚です。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/mgx7046.htm

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【Concerthall Society】「その18」に1点追加

BQクラシックスの「コンサートホールLP・アルバム(18)」にジャケット写真を1点追加しました

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シューベルト: 交響曲第4番「悲劇的」

 サー・エードリアン・ボールト指揮ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

シューベルト: 交響曲第3番

 デヴィット・ジョセフォヴィッツ指揮ウィーン国立交響楽団

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