【LP】追悼・ジュリーニのマーラー交響曲第9番
<感想>
このところのドタバタにかまけていましたけど、遅ればせながらジュリーニへの哀悼を気持ちをこめ、マーラーの交響曲第9番をターンテーブルに乗せました。 名演奏として語られることの多い演奏なので、特に追加することはありません。 あえて言わせてもらうならば、ショルティに鍛えられたシカゴ交響楽団という器を使い、強靭さと透明感を併せ持ち、フレーズの息を長めにとって少しも神経質にならない自然に歌いあげた素晴らしいマーラーですね。 機動力を持ってぐぃぐぃと登り詰めるクライマックスの緊張感。 でもピークに達する手前では絶叫させない気品の高さ。 鷹揚に構えて堂々と進めるレントラーやブルレスケ。 弱音部での琢磨された美しさ、いずれもジュリーニの真骨頂とも言うべきものでしょう。 謹んでご冥福をお祈りいたします。
<詳細>
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