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June 30, 2005

【感想】関西大学交響楽団 第28回サマーコンサート

2005年6月25日(土) 19:00  吹田市文化会館メイシアター・大ホール

ウェーバー: 「オベロン」序曲 (*)
グリーグ: 組曲「ペール・ギュント」より (**)
   「朝」「オーセの死」「山の魔王の宮殿にて」「アラビアの踊り」
   「ペール・ギュントの帰郷」「ソルヴェイグの歌」
ドヴォルザーク: 交響曲第8番ト長調

(アンコール)ドヴォルザーク: スラブ舞曲第1番

指揮: 高谷光信、織田映子(学生:**)、大塚佑馬(学生:*)

<感想>

とても精力的な演奏会でした。 年寄り臭いけど、若いって素晴らしいなぁ〜なんてつい思ってしまうような演奏に圧倒されました。
若手イケメン指揮者の高谷さんによるドヴォルザークの交響曲第8番。 スタイリッシュな指揮で、要所をバシッバシッと決めて進めてゆきます。 もちろんイケイケドンではなく、抑えるべきところはしっかりと抑えを効かせて、じっくりと構えた恰幅の良い演奏とします。 全体的に漲るパワーを感じさせ、キレの良い爽快なドヴォルザークでした。 
ただし個人的にはガンガン演奏しているのが少々お腹いっぱいにも感じた面もありましたけれどね、とにかく若い指揮者と若いオーケストラががっぷりと組んだ活気に満ちたドヴォルザークを楽しみました。
でもこの日、もっとも精力的だったのは学生指揮者の織田さんではなかったでしょうか。
1曲目の「オベロン」序曲では 2ndヴァイオリンのトップサイドを弾いてから2曲目の「ペール・ギュント」では指揮台に立って6曲を見事に指揮。 このあとも1stヴァイオリンのトゥッティとしてドヴォルザークの交響曲第8番に参加されていました。 若いから疲れ知らずなのかしら、と思ってしまうほどでした。
しかも「ペール・ギュント」の演奏、お世辞抜きで6曲とも実に素晴らしい演奏に聞き惚れました。 前半は情感のこもった演奏で、弱音の表現力・集中力がとても素晴らしかったのを特筆したいですね。 そして後半、本来の持ち味であるキレの良い指揮をしてオケをぐぃぐぃと引張った統率力もまた素晴らしかった。 特にフレーズの間合いの取り方など、几帳面になぞるのではなく、聴き手に説得力を感じさせた演奏は見事の一言。 超有名曲なので、耳馴染みは良いけど、裏を返せばかえってアラも見えやすい難曲。 どのように料理するのかなと聴く前にはちょっと不安も感じていたことを白状しますけど、それは全くもって杞憂でした。 勿論、オケへ全幅の信頼を込めた指揮であったでしょうし、オケもまた仲間の指揮者を盛り立てるべく充実した演奏内容で応えていたのだと思いますが、とにかくこれが学生による演奏かと思うほど見事な演奏に参りました。 織田さんの指揮、これは只者ではないですね。 

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20050625.htm

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