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November 05, 2004

【感想】枚方フィルハーモニー管弦楽団 第60回定期演奏会

2004年10月31日(日) 14:00  枚方市民会館大ホール

ベートーヴェン:「エグモント」序曲 op.84 (*1)
モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466 (*2)
ラフマニノフ: 交響曲第2番ホ短調 op.27 (*3)

(アンコール)レハール: 金と銀 (*1)

独奏: 余田佳子(p)

指揮: 佐々木實(客演 *1)、寺坂隆夫(*2)、生島 靖(*3)

<感想>

合奏の好きな人達が集まった人間性を感じさせた素晴らしい演奏会でした。 時には合っていないこともあるけれど、出来ること以上のものを常に目指した一生懸命な演奏は、機能性一辺倒のオケではともすると失われがちな音楽の歓びを感じさせてくれます。
真摯で誠実な演奏だったエグモント序曲。 常にゆったりとしたテンポ設定で進められたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番は、独奏者の余田さんの語り口に魅了されました。 とても優しいタッチなのですけれど輝きや深さもしっかりと感じるのです。 またオケも丁寧につけて余田さんをサポートをしつつ、第1楽章のフィナーレなどは熱く語っていたのが印象的でした。 そして何よりもメインの大曲のラフマニノフの交響曲第2番。 温かみを感じさせるアンサンブルで、ロシア的な暖かさみたいなものを随所に感じました。 中でも第3楽章の後半、ヒューマニティという言葉が自然と浮かんできて、旋律に身を任せているうちに不覚にも涙が出そうになりました。 とにかく音楽に対して真摯です。 常に心を合わせた合奏を心がけていらっしゃるように思いました。 そんな演奏者の方々の心の暖かさ伝わってきたのではないでしょうか。
なお今回の演奏会の当日券売上は、先日の兵庫北部の台風と新潟中越地震への被災者への義援金にされるそうです。 社会人アマチュアオーケストラの存在意義っていうと大袈裟かもしれませんけど、そのようなことを考えさせてくれるオーケストラの一つです。
50周年、ますますの発展を期待しています。

<詳細>

http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/concert/20041031.htm

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