【LP】武満徹「カシオペア」/石井真木「遭遇II番」
京都市交響楽団第465回定期演奏会(指揮:岩城宏之)で、昨年惜しくも亡くなった石井真木の「響層」が演奏されました。 この演奏会には行けませんでしたけれど、出谷啓さんによる演奏会評を読んで唸ってしまいました。 ちょっと長い引用ですけれど、以下に抜き出してみます。
「石井作品についてだが、この曲には部分的にオーケストラ・パートが、各奏者の即興に任されるところがあり、かつて在りし日の前衛であったことが、懐かしく思い出される。岩城にとっても青春の血を滾らせた、思い出深いナンバーだったに違いない。(中略)かつての前衛音楽も、今や懐かしのサウンドと化し、我々オールドタイマーには、ノスタルジックに迫って来る。ちょうどかつての若者たちにとっての、ロックンロールやグループ・サウンズのような存在になってしまった。」
残念ながら僕は「響層」という曲を聴いたことはありませんし、また、前衛音楽をロックンロールやグループ・サウンズのような存在にまでは思えないのですけれど、現代音楽という言葉からは、1970年代の前衛音楽がストレートにイメージされてしまいます。 最近流行のヒーリング・ミュージックのような現代音楽に、なんとなく違和感を持っていたのはやはりオールドタイマーだったのかもしれませんね。 う〜む。
<詳細>
The comments to this entry are closed.
Comments